このように、"骨格矯正"は骨の柔らかい子供のときにしかできませんが、"歯列矯正"は大人になってから始めても全く問題はありません。

成長期の治療に比べると、歯の移動の速度は若干遅くなりますが、大人になってからの矯正では歯の成長が止まっているために、歯をどのように動かすかという計画が立てやすいというメリットがあります。
欧米では、歯並びや口元の美しさは"知性と教養の現れ"という意識が浸透していることもあって、子供が生まれたらまず、歯科矯正のために積み立て貯金をする人が多いのだそうです。
日本では、「子供が生まれたら学資保険に加入して教育のために積み立てをする」というのが半ば常識のようになっていますが、欧米では 同じ資金の積み立てでも"歯"のためにするものが最も重要視される傾向が強いようです。
八重歯のある知人の女性が、学生時代にアメリカに留学してホームステイ先の家族に「どうしてあなたのお母さんはあなたの八重歯を子供のときに治療していないの?」と言われて、歯に対する意識が日本人よりもかなり高いというのをひしひしと感じたというのを聞いたことがありますが、日本人はかなり重症の不正交合でないかぎり自分の子供の歯並びに関してもあまり気にしていないようです。
とはいえそれは「気にならない」というよりも、「親になるまでに、そういうことをあまり深く教えられてこなかった」というほうが近いようで、歯並びに対する認識の低さが原因なのではないかと思われます。
歯並びや咬み合わせを改善することによって、口元がきれいになるだけでなく体にも良い影響があります。
咬み合せが悪かったり顎の位置がずれていたりすると顔や脊椎が歪むことがありますが、良い咬み合わせに矯正することによって、首や肩のこり、めまい、耳なり、頭痛などが解消することも少なくありません。
もう1つ、歯並びが良くなると歯ブラシがすみずみまでしっかりと行き届くようになるために口の中の食べ物をしっかりと咬むことができるために唾液の分泌が活性化されて、顔や脳への血行も活性化されてアンチエイジング効果も高くなると言われています。
人の脳細胞は約140億個あって40歳を過ぎるころから1日に5万から10万個ずつ死滅していくと言われていますが、歯並びを良くしてしっかり咬む習慣をつけることによって、脳の老化の速度が遅くなるのだそうです。
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