子供の歯列矯正に使われる"ヘッドギア"というのもその名前からして仰々しいイメージがありますが、上顎に力を加えて成長を抑制し、下顎の成長を促したりして上下の顎の位置を整えたり、マルチブラケットで治療中に奥歯を固定させるために使用する器具です。

これは小学校の低学年から使われるもので、装着の期間は一般に半年から2年程度で、1日に8時間から10時間ほど就寝時に装着して使用するようになっています。
また、頭に被らなければならないために決して見栄えの良いものではありませんが、約400gの力が加わるために歯列矯正においては非常に高い効果を出すことができると言われています。
例えば不正咬合の1つ"上顎前突(:出っ歯)"の矯正は、上下の顎の水平的なズレを治すことがポイントとなると言われますが、これは顎の骨の発育が旺盛な小学3年から中学1年までの間にしかできない治療で、"ヘッドギア"を用いて上顎骨の前方への成長を抑制したり、上顎第一大臼歯を後方へ移動させたりすることによって矯正を行います。
"ヘッドギア"は大まかに分けると "ハイプル型"と"サービカル型"の2種類あります。
"ハイプルヘッドギア"は良く見かけるタイプで、頭の上からかぶって歯に装置を取り付けられて上顎骨の前方への成長を抑制します。
一方"サービカルヘッドギア"は首の後ろに器具を固定させて歯に装置を取り付けるもので、大臼歯を 後方へ引っ張って遠心移動させるものです。
この装置は装着するまえに上顎歯列の垂直平面に対する角度をしっかり確認する必要があり、適切でない角度の患者の場合は、これによって上前歯と下前歯の部分に隙間のできる"開咬"の傾向が出て治療が難しくなるリスクが発生するために気をつけなければならないと言われています。
抜歯をする矯正に頼らないためにも、「乳歯はどうせ生え変わるのだから・・・・・・」「永久歯に生え変わってから治療すればいいだろう・・・・・・」などと自己判断をしないで、気付いたらすぐに信頼できる歯科医に相談するようにしましょう。
矯正歯科・インプラント@探検隊は、歯科矯正について解説しています。
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