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床矯正

"床矯正?"という言葉を初めて聞いたときには、「床と矯正ってどんな関係があるんだろう?」と不思議に思う人もいるかも知れませんが、この場合、「ゆか」ではなくて「しょう」と読みます。

床矯正

そして"床=プレート(板)"という意味で、歯の裏側の歯茎の部分に沿わせてプラスチックの板がつけられて医師によってその大きさが調整されながら骨格が広げられます。

こうすることによって出来るだけ歯を抜かないで、取り外し可能な矯正装置を使って顎を広げることによって歯がすべてきちんと収まるような空間が生まれるわけで、その最終目的は萎縮した歯列を正しい位置に戻すことだと言われています。

そのために骨の柔らかい5歳か6歳くらいから始めてできるだけ15歳から17歳の成長期に終えるのが理想だと考えられています。

この装置は1935年にドイツの歯科医師によって開発されました。

かつてナチス・ドイツ時代には歯科医療に貴金属を用いることを禁じられていたという背景があって、ドイツでは入れ歯を使って歯を動かす装置が考案されていました。

そのような背景があって開発された矯正装置なのですが、日本ではあまり使用されていないようで現在もヨーロッパを中心に使われています。

人に会ったときの第一印象の大部分は顔のつくりや表情で決まるといいますが、それは大人だけでなく子供にとっても同じことです。

日本ではまだ笑ったときに銀色の矯正装置が見えると、大抵の人は一瞬ドキッとします。

そして顔立ちがどんなに良くてもそのインパクトの強さの方が勝ってしまって、悪気はなくてもつい「あの銀色の矯正装置をつけている子がね・・・・・・」などといつのまにか特別視してしまう傾向があるようです。

子供でも大人と同じように、自分の容貌が相手に好印象を与えているということを感じると自信が湧いてきて、性格形成にも良い影響を与えることと思われます。

友達にも心から打ち解けることができたり、恋をして、自分の好きになった相手に自分の気持ちをストレートに伝えることができたり・・・・・・など自分の気持ちに素直になるためにはある程度自分に自信が必要です。

大人になってからは少しくらい他の人たちと違っていても「自分は自分」と、上手に割り切ることができますが、精神的にも発展途上の子供にはできるだけコンプレックスを懐かせる原因になりそうなことは排除してやる必要があるように思われます。

従来の矯正ではワイヤーに100g前後の力が加わるのに対して、"床矯正"では20gしかかからないために"床矯正"のことを"体にやさしい矯正法"だとも言う人もいますが、"体"だけでなく"心"にもやさしい矯正法なのですね。

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